巻頭言

子どもが「わくわくする川原小学校」。
心のこもった言動と、行動ができる児童を育む川原小学校。

小規模校の強み  弱みも長所にかえる力ある学校

 本校は小規模校です。小規模校の弱みは子供同士の競争が少なく,学力低下,体力低下などが心配されますが,少人数だから可能となる手厚い指導により,学力向上,体力向上につながる教育の実践ができます。

 また、弾力的な学校運営により、一人一人に合わせたきめ細やかな指導ができるのも小規模校の良さです。


 人数の多い場所が苦手で、大規模校で適応しにくかった子供も,本校ではゆったりとした人間関係と自然環境の中で育てることが出来ます

 本校は,児童一人一人の生活の様子、学びの様子などについてカンファレンスを毎週1回実施し、全教諭が児童への理解を深め支援を行っています。

 しかし,児童にとって直前の進路(中学校進学など)を考えると,多くの人と交わることも大切だと考えます

 そこで,上場4校(川原小学校,平山小学校,塚脇小学校,木原小・中学校)と合同学習,修学旅行,宿泊学習などを合同で実施しています。

 本校の行事に中学生を招待し,中学生が活動している姿に憧れを持たせる機会をつくりました。また,中学校の教室で英語検定を受験するなど,人を知り環境に慣れさせていく取り組みを行っています。


 保護者も子育てをしながら,成長しなければならないと考えます。

 担任など学校と他の保護者と一緒に子育てをしていく気持ちがあるならば,子供は穏やかに成長していく学校であると考えます。

 自分を高めるためにも,チーム(学校,学級,集団,仲間)の力を高めることが大切です。「自分だけよければ」という意識では成長はありません。同じように「我が子さえ良ければ」という意識では我が子の成長はありません。

 川原小学校は地域の力をかりばがら,保護者がチームとして,互いの子供を育てる学校です。

 一緒に川原小学校で子育てをしませんか。川原小学校は子供も保護者もわくわくする学校です。

 
校長室からみえる子供の姿

 一月になると,校庭に霜が降ることが多くなりました。児童は張った氷を見つけては割っています。休み時間になると一輪車に乗って校庭を走り回ります。「○○さんはだいぶ乗れるようになったなぁ~」とその上達ぶりをみると,私も幸せな気持ちになり笑顔になります。

 「○○さんのお世話をしてください」などと子供に仕掛けても簡単にできません。「教わる,教える」という人間関係は仕掛けてできるものではないと考えます。

 本校では上級生は係の仕事を教えたり,遊びを教えたりしています。特に今年度は上級生が下級生のお世話をしている姿がよくみられるようになりました。

     

 本校は上級生が下級生のお世話をするということが,学校文化の一つとなっています。

 このような人間関係を培っていく学校です。もし,本校に興味を持たれたり,子育てに悩まれたらいつでも,校長室にお話しをしにきてください。 

児童が「わくわくする学校」

 本校は霧島市国分の北部に位置し、学校の近くを検校川が流れ田園に囲まれた自然豊かな環境にあります。 


 これまで地域の協力を賜り、地域文化「川原清流こども太鼓」の継承、田植え、稲刈り、脱穀などの餅米作り、餅つき、そばのタネ植え、そば打ちなどの農業体験を通して暮らしと自然の関わりや、地域の生活文化の理解を図ってきました。


 校庭には学校のシンボルとしてセンダンの木が校庭を包むように聳え立っており、春になれば校庭の梅の木から実を採取し、秋になればモミジの木が色づく美しい景色をみながら児童は登校しています。

 昼休みになれば、校庭で蛙やバッタなどの昆虫を素手で捕まえたり、一輪車の練習、ブランコや鉄棒で遊ぶ児童の姿をみることができます。


 

 本校は令和6年度は創立146周年を迎える伝統のある学校です。保護者、地域の皆様と共に児童を育むことを実感できる小学校です。職員と共に川原小学校で教鞭を執ることができることに感謝しながら、児童が「わくわくする学校」づくりに努めていきたいと考えています。



  
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